ギリシャ観光とギリシャ料理に役立つ情報サイト
ギリシャ料理は、豪華な味付けというよりも地中海でとれた新鮮な魚介と、さんさんと降り注ぐ太陽の恵みである野菜や果物の素材の味を大切にする・・・決して妥協を許さない素朴で、正直な? 料理といえるかもしれません。
素材の持ち味を生かす、と言う意味では日本料理と共通するものがあります。
地中海料理の一種とはいえ、近代にオスマン帝国の支配領となった歴史の影響か、イタリアや南フランスよりも、どちらかというとトルコ料理と共通する点が多いようです。
その最たる点は、やはりオリーブ・オイルにあります。
ギリシャの国民一人当たりのオリーブ・オイル消費量は、約20クォート・・・1クォート=訳946mlですから、18920mlということになります。
これは世界一です。
こう聞くと、さぞかし脂っこいのでは?と思うかもしれません。
しかし、そのあぶらっこさとバランスととるためでしょうか? トマトの酸味の活かし方が抜群なのです。
オリーブ・オイルの芳醇な香りとトマトの酸味が、地中海の新鮮なイカやたこと絡み合い、すっきりとした爽やかさが口いっぱいに広がります・・・ワインがますます美味しくなりますよ!
また、ギリシャでは、オリーブ・オイルだけでなく、オリーブの実が料理のさまざまなところで登場します。
日本で言うと、梅干のような存在といったらいいでしょうか?ギリシャの市場、アゴラ、では、人びとがオリーブの実のピクルスをキロ単位で購入していきます。
ギリシャの伝統的な料理を出す料理店を「タベルナ」といいます。
レストランというよりも気軽な「食堂」といったらいいでしょうか。
人びとの生活に密着し、夏には夜、9時、10時まで、人びとが楽しそうにタベルナでおしゃべりに興じている姿をみることができます。
テーブルを覗いてみると・・・サラダにオリーブの実のピクルス、それにパンとイカのから揚げ・・・そしてもちろんワイン!美味しそうに並んでいます。
小さな町や村のタベルナや、アパートの中庭やバルコニーでは、椅子やテーブルと持ち出して夜が更けるまで食事を楽しむ! これがギリシャ流食事の楽しみ方です。
ギリシャの代表的な料理はいずれも新鮮な魚介とたっぷりのオリーブ・オイル、そしてトマトの爽やかな酸味が利いた料理です。
●スブラキ・・・肉の串焼きといった感じでしょうか。
見た感じは、焼き鳥に似ています。
スブラキは、魚と肉の両方があります。
どちらも鉄串に刺してグリルします。
白身の魚や牛、豚、それにマトンを用います。
ギリシャでは、ギリシャ正教会の戒律で長い間肉食が禁じられてきた影響でしょうか、かつてはあまりお肉料理が盛んではありませんでした。
塩と胡椒のみのシンプルな味付けのスブラキは香ばしく・・・特にギリシャのマトンは、臭みがほとんどありませんので、羊は・・・と、ちょっぴり抵抗がある方も是非、TRYしてください。
最近のタベルナ(ギリシャの気さく食堂、レストラン)では、ガスで焼くことが多いようですが、やはり昔ながらの炭火焼のパリッとした食感は最高です! ギリシャでは、鉄道の売店や車内販売でもスブラキは一般的で、手軽なファーストフードとして親しまれています。
タベルナでは、スブラキにフライドポテト、レモン、ちょっとした生野菜が添えられて出されます。
●ギロ・・・肉の塊をそのまま炭火であぶったものです。
それを端から薄く削ぎ切りにしていただきます。
ピタといって、クレープの皮のようなものにギロを包んでブランチやランチにいただきます。
「ギロ・ピタ」と呼ばれています。
アテネの町を散策しながら、片手に「ギロ・ピタ」!
旅のお供にぴったりの味です!
伝統的なギリシャ料理のひとつに、「ムサカ」と呼ばれる料理があります。
中近東の国々で広く親しまれている料理です。
各国それぞれのレシピがありますが、ギリシャのムサカは、ナスとひき肉、油で揚げたジャガイモを交互に積み重ね、ベシャメルソースをかけてオーブンで焼いたものです。
アラブ料理に由来し、ベシャメルソースをかけるようになったのは20世紀初めからといわれます。
ベシャメルソースとは、牛乳で作った白いソースです。
グラタンやクリームコロッケ、ドリアなどに広く用いられるものです。
フランス料理の基本的なソースのひとつで、バターと小麦粉を焦げないように丁寧に炒めたルーに、牛乳を加えて徐々に伸ばしていったものをこして仕上げます。
用いられる料理に応じて、小麦粉と牛乳の比率を変え、固さを調節します。
ベシャメルソール仕立てのムサカはフランス料理の影響によるものなのでしょうか?
一方、ムサカの一バージョンとして、揚げたジャガイモの代わりに、マカロニとナス、それにミートソースを重ね焼したバージョンもお馴染みです。
こちらは一見、ラザニアのような感じといったらいいでしょうか。
かなりのボリュームがあるため、メインディッシュとして人気があります。
どこのタベルナでも、気軽に注文できます。
そっとお隣のテーブルを見ながら、いろいろなムサカを味わってみてはどうでしょう? タベルナは何軒も並んでいることが多いです。
どこにしようかな?と迷うこともありますが、ちょっと中を覗いてみて、キッチンの素材が新鮮なところがgood!美味しいタベルナを見分けられるようになったら・・・あなたもギリシャ通ですよ!